やまがた若者応援大使 #渡部陽子さん(SHARE HOUSE MYA(シェアハウス ミャア))

やまがた若者応援大使の皆さんから『山形への想い』を綴っていただいたところですが、今度は、大使の皆さんに会いに、『やまがた若者応援大使館』に行ってみました!1回目は合同会社とびしまの渡部陽子(わたなべようこ)さんです。活動地域とその活動についてご紹介します!!


酒田市飛島出身。15歳の春に高校進学のために酒田市内地に移り住み、その後東北公益文科大学に進学。大学在学中に庄内を中心とした山形の魅力を学び、卒業後は自然と庄内で働くことを選択。飲食業を中心に数年間酒田・鶴岡で働いたのち、2012年からは故郷である飛島にUターンして、2013年仲間と共に合同会社とびしまを設立。現在は合同会社とびしまの役員として宿泊部門を担当。SHARE HOUSE MYA(シェアハウス ミャア)と沢口旅館を切り盛りしています。


高齢化の進む飛島

山形県唯一の有人離島「飛島」。人口約180人、約110世帯、高齢化の進んでいるこの島で地域に若者を呼び込もうと仕事づくりをしている会社、それが『合同会社とびしま』。そこで役員を務めている渡部さんに島暮らしについて伺ってみました。

ー飛島の良いところは?

「昔から大事にされてきた文化や伝統食を大事にしているところです。4月には地区ごとに豊漁や家内安全、身体堅固を祈念するお祭りがあり、その日は毎年会社のメンバーも参加しています。楽人として天狗舞・獅子舞や太鼓・笛・手拍子に加わり、島民皆一体となって盛り上がります。」

ー逆に不便なことはありますか?

「よく聞かれる質問ですね。離島での生活は外から見ると大変に見えるかもしれませんが、暮らしてみるとほとんど不便を感じることはありません。あえて言うとすれば、酒田港と飛島を結ぶ定期船が天候によって動かなくなることがあるので、天候を見ながら予定を調整したり、食料品を多めに買って保存しておくなどの工夫が必要なことです。」

ー郷土食としてはどんなものがありますか?

「いろいろな郷土料理がありますが、私が大好きなのは、『ごどいもの塩煮』ですね。『ごどいも』とは、飛島で採れた男爵いものことをいいます。ごどいもの真ん中に刃をあててくるりと一周むき、上と下の皮を残して塩茹でにします。ちょうどハチマキをしめているように見えるので、このむき方のことを島の人たちは『ごどいものハチマキ』と呼んでいます。浜仕事の合間に手軽に食べることができたので、忙しい島の生活の中で昔から食べられてきたんでしょうね。」

島内にはコンビニもないけれど、畑に行けば野菜はとれるし、海に囲まれているから漁はできる。そうした1次産業でとれるものを周りの方から頂くことも多く、食べるものには困らないんだそう。

SHARE HOUSE MYA(シェアハウス ミャア)について 渡部さんの活動拠点であるSHARE HOUSE MYA(シェアハウス ミャア)は定期船発着所から歩いてすぐの場所にあります。

こちらのSHARE HOUSE MYA(シェアハウス ミャア)は2019年3月に「離島と本土を繋げたい!山形県の飛島にゲストハウスをつくる。」というプロジェクトで、クラウドファンディングで資金集めをして、300人近くの方からの支援によりプロジェクトは大成功。

どのように運営されているのでしょうか?

ーはじめることになったきっかけは?

「数年前まで建設会社の宿舎として使われていた建物でした。飛島での仕事が少なくなって使わなくなっていた頃に、合同会社とびしまで活用しないかと相談をいただきました。」

中に入ると個室のほかにも、みんなが集まって話しやすい広いスペースもあったので、島でやったことのないシェアハウスという形にチャレンジしてみようという話もあり、シェアハウスを作ることになったのだそう。

「これまで島内にあったような旅館の宿泊スタイルとは違うので、宿泊するお客様の層も違いますね。この場所で様々な人が出会い、交わり、集うことで新しい取り組みが生まれたり、色々な利用の仕方が広がっているので、ワクワクしています。」

ー一階のオープンスペースでは、最近新しい動きがあると伺ってますが・・・

「昨年から、TECH ISLAND(テックアイランド)プロジェクトが始まりました。それによって、仙台高専、鶴岡高専、地元企業など様々な立場の方がMYAを利用してミーティングをしたり、実証実験の準備をしたりと動き出しています。」

海岸に漂着したごみを自動回収するロボットの開発、小型無人機ドローンが磯釣りをしている人にカレーライスを運んだり…。飛島を舞台に様々なハイテク技術を組み合わせて離島特有の課題を解決し、「ウェルテック(幸せな暮らしの技術)」の創出を目指しており、昨今叫ばれているSDGs(エスディージーズ)いわゆる持続可能な開発目標につながる動きです。

住む人だけじゃなく、全国各地に「しまびと」を増やす!

「飛島の未来を考えていく中で、本土との連携が今後も必要不可欠です。私たちは、飛島に住んでいる人=島民だと考えていません。いる場所に関わらず『飛島を思ってくれる人=しまびと』とし、しまびとを増やしていくことが目標です。島民と外の人を繋いでくれる場所だったり、新しいプロジェクトが立ち上がっていく場所であったり、その起点にSHARE HOUSE MYA(シェアハウス ミャア)という場所がなれたらいいなと思ってます。」

実際に島に行かなくても、どこでもオンラインでツアーに参加できるようにこれまでのツアーの形を変えて、島のことを考えてくれる人「しまびと」を増やしてきた合同会社とびしま。高齢化が進む中で、日々の環境変化に対応して、渡部さんが灯した新たな灯が今後も多くの人を照らしていくことでしょう。

(ライター・伊藤 秀和)

合同会社とびしまでは「しまびと」募集中!

山形県唯一の離島・飛島で活動している合同会社とびしまでは、現在、新年度に向けて新しい仲間を募集しています。

業務内容:
・飲食店運営、商品開発、漁業など
(最近は、映像制作、ツアー商品開発、オンラインイベントなど新しいことにも取り組んでいます。)

飛島は人口180人程度の小さな島。人口減少・高齢化が顕著に進み、このままでは島は消滅すると言われています。しかし、近年はUIターンの若者たちが移住したことで、島の未来が前向きに動き始めています。今、飛島だからこそ、できることがあります。夢があれば何にでも挑戦できる状況があります。
一緒に飛島から日本という離島に新しい提案をしましょう!
飛島は、島も会社も島民も挑戦を続けます。面白そうだと思った方はお気軽にお問い合わせください!