山形の若者の活躍や山形の魅力を発信する「やまがた若者応援大使」が、県内でチャレンジする若者に会いに行く『やまがた若者応援大使の“やまがた探訪Ⅲ”』。

 今回は「With優代表の白石祥和さん」がYouTuber「おたみや」や「ふろぷろ米沢」で活動する米沢市出身の二宮綾音さんにインタビューしてくださいました。

#YouTuber「おたみや」、「ふろぷろ米沢」二宮綾音さん編
【探訪者 白石祥和さん】

 今回は、米沢市出身で青森公立大学2年生の二宮綾音さんにお話を伺ってきました。
 二宮さんは米沢の高校に通っていた2年生の時に、高校の友人と二人で地域に密着した情報を発信するYouTuber「おたみや」として活動を始めました。また、青森公立大学に進学後は、中高生に学びのプロジェクトを提供する「ふろぷろ米沢」の中心メンバーとしても活動されています。その2つの活動について始めたきっかけや大切にしていることを伺いました。

ー二宮さん、はじめまして!本日は宜しくお願いします。
私は二宮さんが高校生の時からYouTuber「おたみや」として活躍されているのは知っていました。はじめに、高校生の時にYouTuber活動を始められたきっかけを教えてください。

 「おたみや」は高校で出会った友人の大竹と一緒に始めたもので、大竹とは3年間同じクラスでした。探求学習の中で、大竹と一緒に入ったのが地域活性化等を勉強するゼミでした。先生からは、地域にどんどん飛び出して行こうと言われ、様々なイベントを紹介いただきました。中学生までは地域と関わる体験というのがあまりなかったので関わってみたいなーという気持ちがきっかけでした。参加してみたら地域の大学生や社会人と一緒に活動できる貴重な時間で、「来てくれてありがとう」と言われてすごく求められているんだなと感じました。そんな活動を通して米沢っていいところだなー、自分の居場所だなーと感じる機会がとても多くなりました。ところが、高校2年生の時に新型コロナウイルス感染症が流行り始めて、それまでは対面で人と関わることで米沢の良さを感じていたのですが、人と直接会うことが出来なくなりました。そうなったことで、私が1年時に感じたような米沢の良さや魅力を知らない中高校生はたくさんいるなーとも思いました。また、米沢を出て行きたいと話す友人が多かったのも悲しかったんです。そこでYouTubeで米沢のことを広く面白く中高校生に発信出来たら良いんじゃないかなと思い始めました。

右:二宮さん

ー「おたみや」として活動するまではYouTubeに投稿するということは全くされていなかったかと思いますが、探求学習の中で勉強されたんですよね。実際に発信したことで反響等はどうでしたか?
 反響はめちゃめちゃあって、元々は同年代の中高生をターゲットにした動画をあげていたのですが、口コミで広がったり、ハッシュタグで検索されたりして、今は米沢を離れて遠くに住んでいるけど、動画を見て懐かしく感じたという方だったり、5~60代の方で見て下さる方も多く、今の若者はそういう風に米沢を見ているんだーという感想をいただきました。地元のケーブルテレビのラジオに「おたみや」で出演させていただいた際にも、高校生が頑張っていて嬉しい等の反響もありました。

ーそういえばケーブルテレビのCMにも出ていましたよね?その時はどう思いました?
 ただの高校生だよ!ってしか思いませんでしたが(笑)
 もっと米沢が好きになりました。頑張っている子を応援してくれる環境が整っているんだなと感じました。また、企画から自分達で考えさせていただいたことからも若者の意見や考えも求められているんだなと感じた出来事でした。

右 ケーブルテレビでの二宮さん

ー続けていく上で大切にしていることがあれば教えてください。
 楽しく、おもしろくというのが二人で大切にしていることです。それが見ている人にも伝わればいいなーと思っています。また、今はふろぷろ等の他の活動にも力を入れているので、「おたみや」の二人が違うフィールドでも頑張っているんだなーと思ってもらえたら嬉しいです。

動画撮影

ー当法人では若者の就労支援が最も規模が大きいのですが、例えば職場の見学等についても動画で配信するとより分かりやすく、反響もあるので、YouTuberの方との連携を含めてYouTube等を活用することも今後はより大切になってくるのかなと思います。
 次にふろぷろ米沢について教えてください、ふろぷろとは(一社)FROM PROJECTの略称ですね。
 ふろぷろでは中高生向けに100日間の教育プログラムを提供していて、その中に13回のワークショップと2回の報告会があります。その間に、中高生に自分の好きなことと地域課題を組み合わせたマイプロジェクトを企画・実行してもらい、その13回のワークショップを中心に大学生が支えていくというものになります。企画の分析やスライドのまとめ方等、ふろぷろが用意しているコンテンツがあるので、基本的に参加する中高生は自分でプロジェクトを進めていきます。その進める過程でも、大学生がライン等を使いながらサポートします。

ー全国的に展開されているプロジェクトですが、米沢では初めての開催、実際やってみてどうでしたか?
 本当に大変でした。ふろぷろは全国組織だけど知名度はまだなくて、地元企業や行政に説明をすることから始めたのですが、活動をやって何の意味があるの?とか、結局どういうことをやるのか分からないと言われてしまい、最初は理解を得られにくかったです。協賛金集めも大学生がやるのですが、そういった点で協賛金を集めるのも難しかったです。

ー本プロジェクトで大学生として中高生と関わる上で大切にしていることはなんですか?
 やっている中で気づいたのは、大学生は、お兄ちゃん・お姉ちゃんみたいな気持ちで全部やってあげたくなるのですが、やり過ぎてもダメなんだなということです。頼りにされると先生のような気持ちになって全部教えてあげたい、気持ちに応えてあげたいとなるのですが、そこで応えてしまうと中高生がやらなくなってしまう。中高生との距離感と、頑張っていることを認めることが大切だと感じました。みんな丁度良い距離感を保つということを大切にしていました。

ー丁度良い距離感というのは大切ですね~、やってみてどうでしたか?
 達成感はもちろんありましたし、中高生の成長のお手伝いが出来たということだけではなく、地域の様々な立場の方に関わっていただくことで、地域にもいい影響があると思っていますし、やって本当に良かったと思います。

ふろぷろ米沢の活動

ー本プロジェクトについては私も初めて知りましたが、当法人のフリースクールに通う高校生は増え、高校を中退する若者の割合も年々高くなっているので、ちょっと先の未来を創造する上で、中高生が大学生と関われる機会は非常に貴重で有効だと思いますし、コンセプトとしても非常に有意義なプログラムですね。
 今後チャレンジしたいことはありますか?
 今回のふろぷろを経験して、地域の経営者等に入ってもらうタイミング等もっとよくできそうなところがいっぱいあったと思っています。もっと米沢に合わせたふろぷろにしていけるなと思いました。是非、もう1回チャレンジしてみたいと思っています。
 ゆくゆくは米沢に戻りたいと思っていますが、青森でも自分のやりたいことと方向性が一致している企業もあるので、卒業後はそこで働いていつか米沢で起業するとか、どんな形かは分かりませんが、米沢の若者が希望を持てるような仕事をしていきたいと考えています。

ー若者が希望を持てるような仕事、そんな地域を一緒に作っていきたいですね!

現在の二宮さん