【報告】「第2回 やまがたビブリオバトル」を山形市立図書館にて開催
——参加者53名!この機にゲストの著作を入手した方も多数——
2025(令和7)年2月11日(火祝)、山形市立図書館本館で、
「第2回 やまがたビブリオバトル【📚奥羽「本」戦🚃】」を開催しました。
本の紹介をエンターテインメント化したイベント。
発表者数人が、それぞれの紹介したい本について5分でプレゼンし、観客との間で対話。
その後、参加者が「いちばん読んでみたい本」を投票で選び、表彰する。
各地の公共図書館や学校などで行われている。
このイベントは、有志による市民グループ「やまがたビブリオバトル実行委員会」が、本や読書を通じたコミュニケーションの場を作ろうと企画したものです。
会場には約40名が集まり、オンライン参加と合わせて参加者数は53名となりました。中学・高校・大学生から現役世代、年配の方まで、多様な年代の顔ぶれとなりました。
前半:ビブリオバトル
前半では、4名の発表者がそれぞれの「推し」の本について5分間でプレゼンし、観客との間でQ&Aを交わしました。
【紹介された本】
・小川哲『君のクイズ』(謎解き小説)
・桜田千尋・望月麻衣『満月珈琲店』(イラストストーリー集)
・原田マハ『本日は、お日柄もよく』(お仕事小説)
・一木けい『彼女がそれも愛と呼ぶなら』(恋愛小説)
そのあと歓談と投票の時間が設けられ、参加者は紹介された本を手に取ったり発表者と話したりしながら、それぞれが最も読みたくなった本を選び、発表者へのメッセージを添えて投票しました。
後半:ゲスト登場
後半では、ゲストの作家・根本聡一郎さんが、ビブリオバトル特別枠として自身の小説『スウィンダラーハウス』をプレゼン。テーマとして描いた特殊詐欺の統計データや取材経験を語り、参加者を慄然とさせました。
Q&Aでは、実践的な被害防止対策に話題が及び、「犯人側は、相手の気を動転させ、冷静になる間を与えずに行動を求めてくる。自分が慌てていることを自覚できるように、電話のそばに鏡を置いて自分の表情が目に入るようにするとよい」と情報提供しました。
続くゲストトークでは、特殊詐欺・闇バイトといったテーマを描くに至ったきっかけ、「犯罪」に「脱出ゲーム」要素を掛け合わせた筋書きが生まれた由来、ストーリーのもとになった事件や人物の取材方法……など、盛りだくさんの話題が語られました。
閉会後には、根本さんにサインを求める行列ができ、このイベントを機に作品を入手した方が多くいることがわかりました。
みなさん非常にプレゼンがお上手で、どの本も是非拝読せねばと思いました。
ありがたいことに会場は満員で、これまで根本が上梓した本を全てお持ちになってお越しいただいた方もいらっしゃいました🙏
ビブリオバトルは、本の面白さ、そして読書文化そのものを世の中に広める上で大変意義のあるイベントだと感じたので、ぜひ今後もお力になれればと思います。
主催者よりまとめ・謝辞
多くの方々にご参加いただき、かつ参加者の満足度の高いイベントとなったことが、会場での反応などからうかがわれました。
ご好評を受け、次回は2025年8月10日(日)に開催する予定で現在準備しております。
なお、本イベントの運営には、ビブリオバトルを探求学習する 県立山形中央高等学校 人文科学ゼミ の生徒・教員のみなさんからご協力いただきました。会場の使用に関しては山形市立図書館本館のみなさんにご協力いただきました。
ありがとうございました。
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連絡先 | やまがたビブリオバトル実行委員会 ✉ yamagatabib☆gmail.com ※☆を@に変えてお送り下さい。 |
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