山形の若者の活躍や山形の魅力を発信する「やまがた若者応援大使」が、県内でチャレンジする若者に会いに行く『やまがた若者応援大使の“やまがた探訪Ⅲ”』。

 今回は「GLAMPiC の芳賀温子さん」がYAMAGATA EXPERIENCE代表の堀江守弘さんと、同じくアウトドアガイドの三好純史さんにインタビューしてくださいました。

#YAMAGATA EXPERIENCE(飯豊町) 代表堀江守弘さん、アウトドアガイド三好純史さん編
【探訪者 芳賀温子さん】

 今回は、YAMAGATA EXPERIENCE代表の堀江守弘さんと、同じくアウトドアガイドの三好純史さんを取材させていただきました。
 この活動を知ったのは、昨年5月プライベートで白川湖の水没林カヌーツアーに参加したのがきっかけでした。山形の魅力を味わえるとても魅力的なツアーをいくつもガイドされているので、是非多くの方に知っていただきたく、今回取材しました!

左:堀江さん 右:三好さん

ーまず、おふたりがこの活動に至った経緯を教えてください。
<堀江さん>
 私は生まれも育ちもここ飯豊町で、子供の頃からよく自然の中で遊んでいました。大学進学を機に地元を離れ、卒業後にスウェーデンにスキー留学しました。その後もスキーオリエンテーリングのアスリートとして、世界選手権やワールドカップなど各国を回る中で、それまで当たり前のように接してきた山形の自然、景観、環境を客観的に見られるようになりました。そして、その素晴らしさ、ポテンシャルの高さに惹かれました。2017年までは東京の会社で働いていましたが、地域を元気にする仕事がしたいという想いで山形に戻りました。ホテルの立ち上げ、レストラン経営などを経ながら、2019年に水没林でのカヌーガイドを本格始動しました。

<三好さん>
 父は九州、母は大阪出身で、私の生まれは大阪ですが、父の転勤で東京に住んでいた経験も経て、現在の実家は仙台です。山形へは、大学時代にウィンタースポーツで蔵王に遊びに来ていたくらいでしたね。就職で再び上京し、埼玉で数年会社員をした後、東京消防庁に12年間勤務し、主に救急車に乗る仕事をしていました。娘のインターナショナルスクール入学をきっかけに、元々妻もグローバル思考だったので、自分のやることを見つめ直すようになり、きっかけさえあれば何か新しいことにチャレンジしたいと思うようになりました。そんなとき、山形に住んでいた友人に「山形はおもしろいから遊びに来い!」と声をかけてもらい、YouTube撮影を行いながら山形を回ることになりました。たくさんの方とのご縁が繋がり各地を回りながら撮影をしていたのですが、偶然居酒屋で水没林の話を耳にし、当時の堀江にYouTube撮影をしても良いか、と訪ねたのが堀江との出会いのきっかけでした。以前、アメリカに旅行し、グランドキャニオンの大自然に圧倒されたことがあったんですが、水没林を見た時にその時と同じような感覚になりましたね。自然のパワーに感銘を受けたみたいな。それが2021年でした。プライベートでも堀江と交流するようになり、「アウトドアガイドとして挑戦してみないか!?」と声をかけてもらって現在に至ります。

ー三好さんは、奥様と娘さんが現在埼玉にいらっしゃるとのことで、その辺のご理解はどうでした?
<三好さん>
 どちらもグローバルな生き方をしていたので、むしろ私がいずれ置いていかれると思っていたくらいでしたよ。一度堀江が妻に挨拶に来てくれたんですが、実際に会って話をしたら、妻は「堀江さんのような人と仕事をしてほしい」と言ってくれて。「こういう人と出逢えることの方が大切」と理解してくれました。娘の進学などのタイミングで近いうちに仙台に引っ越してくる予定ではいます。

ーでは、活動内容は主にガイド事業でしょうか。
<堀江さん、三好さん>
 そうですね。2022年の春から、私たちはフルタイムのアウトドアガイドとして活動を開始しました。それ以前はホテルやレストラン経営などと並行してガイドをしており、新しい事業の立ち上げには大変苦労をしましたが、毎日でもご予約があればお客様をフィールドにご案内できる体制をつくることができました。現在はカヌーやSUPだけでなく、気球やスノーシューなどアクティビティの種類やフィールドを広げて活動しています。

白川湖カヌー体験でしか見られない水没林

ーなんだかとても忙しそうですが、何名くらいで回されているんですか?
<堀江さん、三好さん>
 フルタイムの社員は私たちを含めて3人ですが、週末を中心にパートタイムで働いているスタッフも十数名います。水没林のシーズンは、多い日ですと1日6回ツアーを開催しているので、シフトを組んで協力し合いながら和気あいあいと運営しています。

飯豊連峰と水没林

ーそんなに?!
<堀江さん、三好さん> 
 そうですね。ありがたいことにリピーターさんも増えてきており、早朝ツアーもたくさん予約をいただけるようになりました。自分たちの利益を求めるだけでなく、私たちのツアーをきっかけに地域を訪れてくださった方々に、地元の飲食店や宿泊施設を利用していただき、地域経済への波及効果を高めることができるよう、様々な取組を行なってきました。山形の経済が回ることに少しでも貢献できたらと思っています。

ー働く中で大切にしていることはどんなことですか?
<堀江さん、三好さん>
 私たちの想いとして『自然は祖先から譲り受けたものでなく、子孫から借りているもの』という言葉を大切にしています。この言葉を軸に、2,000mの飯豊連峰からの雪解け水によってつくられる水没林など、自然の循環を私たちが食い潰してはいけないということを肝に銘じて活動しています。

ー海外や県外の方にもかなり魅力的だと思いますが、実際はいかがですか?
<堀江さん、三好さん>
 実は、お客さんの半数は県内の方です。残りの半数は県外の方ですが、インバウンドはまだ数%程度で、そこが私たちの今後の課題だと思っています。インバウンド向けのHPの整備など今後力を入れていきたいですね。

ーインバウンドに力を入れていきたいとのことですが、今後の未来展望はありますか?
<堀江さん>
 プロのアウトドアガイドとして、そのポジションの向上を目指しています。山形ではアウトドアガイドだけを職業としている人はそれほど多くありません。子供たちの憧れの仕事になるような、社会的にも認められ、経済的にも自立したガイドを増やしていきたいです。そのためには、この地域でのアクティビティを高付加価値なコンテンツとして確立しなければいけません。
 アウトドアガイドを地域産業にできればと思っています。ちなみに、飯豊町の人口が約6千人なので、1年間で6千人を超えるお客様をガイドすることが直近の目標です。人口減少に歯止めをかけることは難しいですが、関係人口、交流人口を増やしていきたいと考えています。

<三好さん>
 私たちの扱うアウトドア体験を通して、山形の魅力に気づいてもらいたいですね。
 あとは、自分がアメリカのグランドキャニオンを見て、視野がぐっと広がったように、視野を広げてもらえたら嬉しいです。山形の人からすると当たり前だと思うことに価値がある、ということに気づいて欲しいですね。

ーところで!この記事がリリースされるであろうこれからの時期(9月10月あたり)のおすすめのアウトドアプランはありますか?
<堀江さん、三好さん>
 長井の三淵渓谷ですね。日帰り温泉も近くにあるので、是非長井市で食事や温泉も合わせて楽しんでいただきたいです。

ー最後に読者へのメッセージをお願いします!
<堀江さん、三好さん>
 最近、『冒険の盆地』というWebサイトをリリースしました。(https://yamagata-ex.com/)直近では気球フライト体験などもはじめ、様々なアウトドアアクティビティを紹介しています。今後もさらに、気球フライト体験の新しいフィールドを増やしていく予定です。私たちがガイドする様々なアウトドアアクティビティを通じて、日々の悩みやストレスなどから解放されて、自然のエネルギーの中でリラックス、リフレッシュする体験をしに、是非一度いらしてください!

今年スタートした気球フライト体験

ー因みに・・・私も以前愛犬と共にカヌーに乗らせていただきとてもリフレッシュできたのですが、わんちゃん同伴OKなプランはありますか?
<堀江さん、三好さん>
 暖かい時期ですと、わんちゃんと一緒にSUPに乗るドッグSUPが人気です。SUPに乗ったり、一緒に落ちて泳いだりもできます。春から秋にかけては水没林カヌーだけでなく、白川湖や三淵渓谷のカヌーツアーでもわんちゃん同伴OKです。さらに気球フライト体験もわんちゃん同伴可能ですので、一緒に空を飛ぶこともできちゃいます!

ペットとSUPを楽しめます

ー今回取材をさせていただいて、お二人ともタイプが真逆のアツい方だと感じました。違うタイプですが、同じ方向を向いている、とても良いチームだということが取材を通して伝わってきました。今年に入ってアクティビティも一気に増え、今後急速に拡大、成長していくだろう未来を想像して、取材させていただいた私までわくわくしてきました。私もプライベートでカヌー体験をして、山形の魅力が伝わるとても良いアウトドア体験だと思いましたし、県外やインバウンドにも自信を持って誘致できる魅力的なアクティビティだと思います。今回紹介させていただいたSUPやカヌー、気球フライトの他にも、冬には氷瀑ツアーなど、素敵なツアーをいくつもガイドされているので、是非皆さまも一度体験しにいくことをおすすめします!二度目の探訪を通して、県外での生活を経験した多くの方が山形にIターン、Uターンしていることを考えると、やはり山形は魅力的な県だと再確認しました。