山形県内、すっかり雪景色になってしまいましたね。
今回は、少し前に遡り、ちょうど初雪が降った次の日のできごと、
「山形赤倉温泉de遊ぼうProject」というイベントをレポートします! 

赤倉温泉って、どこにあるのか皆さんご存知ですか?
ここです!

赤倉温泉は、なんと開湯863年。山寺立石寺を開山した慈覚大師円仁が生みの親という説もある、歴史ある温泉です。すべての宿泊施設が源泉を持っており、お風呂は源泉かけ流しという、山形県内でも類を見ない豊富な湯量が特長だそうです。

 

■山形県の補助金で地域を盛り上げるイベントを

「山形赤倉温泉de遊ぼうProject」は、やまがた社会貢献基金の補助事業に採択された事業で、10月25日・11月29日の2日間開催されました。


イベント詳細はこちら

 

主催は「赤倉温泉de遊ぼうプロジェクト」さん。
事務局の阿部有希さんは、最上町の元地域おこし協力隊員で、平成30年度の若者サポーターでもあります。
メインは婚活支援で、「阿部有希結婚相談所」を開設しています。

「私が宮城県から夫の実家がある最上町に引っ越した時にお世話になったのが、赤倉温泉のみなさんだったんです。右も左もわからない私に本当によくしてくださって。私はイベントの企画実施などが好きなので、自分の特技を活かして何か恩返しや地域活性化になるような事業をしたいと思い、補助事業を企画しました」と、阿部さん。

昨年、若者支援コンシェルジュ事務局が開催した講座「補助金・助成金 申請書の作り方とプレゼンテーションのコツ」を受講され、その時に作成した申請書をもとにブラッシュアップして、やまがた社会貢献基金へ申請をしたそうです。

「補助金・助成金 申請書の作り方とプレゼンテーションのコツ」での発表

 

■いざ、赤倉温泉へ

さて、お伺いしたのはイベント第2弾、
11月29日の「自分de作る 手打ちそばを味わう」という企画です。
国道13号線から最上町方面へ、
そして山の中へと車を走らせていくと・・・

おお!今季初の雪! 心が躍りました。
(今となっては可愛いもんですが)

今回の集合場所は赤倉温泉「湯守の宿 三之亟」さん。
なんと立ったまま入る「大岩風呂」(混浴!)があるそうで、
一度入ったら忘れられない思い出になりそうです。

 

■最上町産「最上早生(もがみわせ)」を使用して 香り豊かなそばを打つ

会場では、すでにそば打ちの準備がされていました。
事務局の阿部さんからあいさつと、今日の進め方についての説明を聞き、
いよいよそば打ちのスタート!

 

代表の阿部有希さん
事務局の阿部有希さん

 

指導していただくのは、「蕎麦工房 道楽」の斎藤先生。
町内外から師匠と慕われ指導を乞いに人がやってくるほどの
そば打ちの名人だそうです。

 

「蕎麦工房 道楽」の斎藤先生

 

 

いよいよ、参加者一斉に、そば粉との格闘スタート!

 

こねて・・・・

まるめて・・・・

こうすると・・・

こうなるそうです!

そして、よく見るあの工程。

薄く伸ばしていきます。

すべての工程において、コツというか、ほんの少しの力加減で全く違うそばになるということが見ていてもわかります。
やってみると、本当に実感できるものかもしれません。

そして最後の工程が、「切る」こと。
こちらも師匠の手際を見て、わかりやすい説明を聞きながら実践していきます。

 

 

見事なそば!
みなさん大変お疲れ様でした!!

 

■自分が打ったそばを実食!

そば打ち会場から「湯守の宿 三之亟」に戻り、
いよいよそばの実食です。
調理は旅館の人が担ってくださいました。

出来上がりはこちら!

 

 

最上町産そば粉「最上早生」の特徴でもある、少し青みがかった打ち立てのそばは、
ほどよいコシと爽やかなのどごし、口の中に広がるそばの香り。
とても美味しかったです。

 

 

■イベントを終えて

今回、発起人の阿部さんが旅館組合や最上町観光協会などに声をかけ、山形県の補助金に申請して実現した赤倉温泉での体験イベント。
そば打ち体験の参加者(とくに初心者)の力強いサポート役をしていた「旅館みどり屋」の大澤さん(写真右)は、「今回は温泉旅館の若旦那衆も協力し合ってイベントをしました。今回の経験を活かしてこれからも何かしていきたいです」と話していました。

参加者からは、「初めてそば打ちをしたけど、たくさん手伝ってもらい、なんとか食べられるそばになった」という声や、「何度かしているが、満足することがない。そば打ちは本当に奥が深いなと思う」という声などが聞かれました。

また、このイベントでは、赤倉温泉をはじめ近隣の提携温泉で利用できるチケットをプレゼント。「赤倉温泉をいろんな人に利用してもらい、良さを体感してほしい」という願いとともに、解散となりました。

「コロナ感染症の影響で、積極的に県外へのPRをすることはできなかったのですが、それでも近隣からの参加者でなんとか無事に終わることができました。外の人がたくさん入ってくることは、赤倉温泉としてもいろいろな刺激になると思います。イベントは私自身苦にならないので、これからも何か仕掛けていきたいです」と、阿部さん。

 

 

今回、初めて赤倉温泉を訪れてみて、

自然の恵みだけでなく、歴史の風情が漂う街並み、
そしてお肌がすべすべになる温泉の泉質に感動しました。
(チケットをもらいましたから、もちろん温泉に入りましたとも!)

赤倉温泉に、今よりさらにたくさんの人が訪れるようにと奮闘する阿部さんをはじめ、最上町のやさしい人たちに触れ合えた一日でした。
取材に応じてくださいました皆さん、ありがとうございました!

 

★赤倉温泉観光協会HPはこちら
http://akakura-spa.com/