天童市のリンゴ畑が広がるのどかな郊外に、キャンプショップ 「HJS camp lab.」はあります。
店内に入ると、ところ狭しと並んだキャンプ用品の数々。
カラフルなペグ、かわいいランプや食器もたくさんあります。
■ キャンプのお店をしたい!夫婦で一致団結して起業の道へ
「もともとは子育て中に自分たちが楽しむためにキャンプを始めたのですが、自然の中で過ごす時間はとても心地よく、子どもたちも私たち大人も癒されました。キャンプの回数を重ねるごとに、その魅力にはまり、そして、なによりも家族の絆が深まっていきました。こんなに素晴らしい体験ができるキャンプの魅力をもっとたくさんの人に知ってもらいたい、いつかキャンプのお店をやりたいと思っていました。」
3人目の出産を終えて、育児休暇中だった長橋さん。家事や育児の負担もそれなりに増えて、子育てをしながらの会社勤めは大変と感じ、自営業をしている夫と共に「働き方を変えてみよう」と考えを巡らせ、「起業」という結論にたどり着きました。
■ 若者サポーターを利用して
長橋さんが、起業のために相談できる窓口を探していた時に見つけたのが、「若者サポーター」です。
「正直、どんな制度でどんな人たちがやっているのか半信半疑でした。でも、サポーターの中に知人がいたことや3回まで無料で相談できるということを知り、思い切って連絡を取ってみました。」
サポーターは、経営や組織設立に詳しい堀川敬子さん(平成30年度若者サポーター)が担当し、長橋さんたちがキャンプを通して何をやりたいのか、取り組みたい事業の内容の整理から行いました。内容を明確にしたことで、これから何をどのようにしていくと良いのか、進む方向がはっきりと見えてきたそうです。
「サポーターの方には本当に何度も背中を押してもらいました。熱心に対応してくださり、いろいろなところに繋いでくださったことにも感謝しています。資金面ではクラウドファンディングにも挑戦しました。お陰さまで、あっという間に道が拓けていきました。まだ一番下の子どもが生まれて間もない頃だったので、授乳しながら相談にのってもらったこともありました。そのあたりも配慮をしてもらい、とても安心して相談することができました。今でも担当してくださったサポーターさんが気にかけて連絡をくださいます。」
■ショップを立ち上げてから
キャンプショップを立ち上げてからの1年間は、とにかく知名度を上げたい、名前を覚えてもらいたい一心で、毎月イベントを開催した長橋さんご夫婦。その甲斐があって、新聞にも取り上げられるようになり、今ではテレビへの出演の機会も増えています。
「毎月、キャンプをするイベントを開催しました。でも、ただ『キャンプ』というと初心者にはハードルが高いと思われがちなので、『外遊びしよう』という設定で行いました。最上川中山緑地公園イベント広場での『Takibi da 焚き火だ!』のイベントでは、毎回中山町役場の方に協力していただき、河川清掃や芋煮会もやって、たくさんの人に参加してもらうことができました。
イベントは回数を重ねるごとに、プラスアルファで人とのコミュニケーションはもちろん、子育てや食など、いろいろなものが自然と付いてくるようになりました。それに非現実的なことを体験することによって、日常から解放されて、その人にとって『癒し』の時間にもつながっていたようです。」
■これからの目標
「今年はコロナの影響もあり、イベントを中止するなど思うように動けない状況が続いています。でも、ただ商品を売っているだけでは、後々につながっていかないと思っています。知名度はまだまだかもしれないですが、最近では地域の人たちも気軽に立ち寄ってくれるようになりました。世間話をしながらお茶を飲んだりして、あくまでも対面にこだわって、コミュニケーションを大切にしていきたいと思っています。」
取材を終えて、、、
山形は、山、川、海と自然の宝庫。
私はキャンプ未経験者ですが、、、長橋さんのお話を聞いて、率直にキャンプをやってみたくなりました!
そして、長橋さんご夫婦の熱い思いを、私たち若者支援コンシェルジュはこれからも応援していきたいと思います!
お店が営業しているお忙しい時間帯に、お邪魔させていただいてありがとうございました!
キャンプショップHJS camp lab.は、
キャンプ用品の販売はもちろん、道具の使い方やメンテナンス、おすすめのキャンプ場などキャンプのことならなんでも相談できるお店です。キャンプ初心者さんも大歓迎です。
どうぞ気軽にお問合せしてみてくださいね!
山形県天童市荒谷原1941-687 東号室
TEL:023-676-4188
Facebook: https://www.facebook.com/HJS2018camplab
定休日:不定休
開店時間:月曜~土曜10時-18時 日祝日12時-17時