7月に入り、再びコロナの感染者が増加傾向になっています。このような状況において、「若者は何を思い、どう工夫し行動しているのか」について、突然ですが番外編テーマサロンを開催し、本音トークを行いました。
今回は首都圏在住チームと地元山形チーム、それぞれ、学生、社会人という立場で参加してくださいました。お互いのリアルな状況や想いを語り合う場となり、頷いたり、驚いたりする場面がたくさんありました。
サロンで話し合った内容をご紹介します。
[参加してくれた方]
・首都圏在住の大学生さん 3人
・首都圏在住の社会人さん 2人
・山形県在住の大学生さん 2人
・山形県在住の社会人さん 2名 計9名
<今はどんな状況ですか?>
[山形在住]
- 6月以降は人が集まる機会も増えてきました。自分自身が罹らないように気をつけています。
- 自粛期間を経て、お客さんが増えている状況ですが、感染リスクが高くなる心配も感じています。(店舗経営者)
- 制限されることもあるけれど、地方でも参加できるオンラインイベントもあるのでチャンスだと捉えていろいろ参加しています。オフラインでも活動できるように準備をしています。
[首都圏在住]
- 課外活動が中止になったりして時間を持て余していますが、そのぶんトレーニングや勉強に費やしています。親に経済的支援を受けている学生だから安心して過ごせているので、それを自覚しながら過ごしていきたいです。
- 学園祭の実行委員をしているが、対面での打ち合わせができないのでオンラインで進めています。でも、開催をどうするか心配な状態で過ごしています。
- 東京は外に出る人が増えている状況と感じています。街中もにぎやかです。
- 大学の授業やサークル活動はオンラインになっていて、そのお陰でオンラインの可能性も広がっている感じがします。今までは首都圏内の人しか参加できなかったことに、地方や海外からも参加できるようになり、今までになかった人との繋がりができるという発見がありました。
- コロナをキッカケに、地方移住を希望する人が増えていると感じます。一方で、首都圏からの転入は、現段階では地方の人たちから敬遠されるのではないか、という不安もあるようです。
>首都圏で暮らしていて感じること(首都圏在住)
- 体感として身近に感染した人がいないこともあり、感染者の存在は「遠いもの」という感じ。
- 100人超えたときは自粛の雰囲気はあったが、今回200人を超えていても「慣れ」もあってか、自粛が緩んでいる気がします。
<withコロナ生活、どんなことに気を付けていますか?>
[山形在住]
- 自分としては気をつけてはいるが、withコロナの気持ちで、必要以上に気にしすぎるようなことはないようにしています。ただ、マスクを忘れて地元のスーパーに行ってしまった時には、周りの目が厳しかったです。良いか悪いかではなく、自分としては生活の中でコロナを受け入れながら過ごしていきたいと思っています。
- 山形県内の大学でも対策は取っていますが、緩和しつつあります。人と会う時や外出した際に消毒することは習慣化してきました。
- 自粛期間後は、友人宅など感染の恐れが低い場所には出かけるようになりました。
- 仕事でもオンラインが中心になってきているが、少しずつ対面も増えてきて、その分、今までよりも「誰を呼ぶか」厳選するようになってきている感じがします。
- 自粛期間中から今まで、オンラインで200人ぐらいと繋がれたので、良いこともたくさんあり、チャンスの部分と制限することを見極めて動いていきたいと思っています。コロナに対する警戒心は、若者より高齢者の方のほうが気にしているというような状況も見受けられます。
[首都圏在住]
- 自分が所属をしている場所は複数ありますが、行動の規定がある所と特にない場所があります。それぞれに親密度が異なり、距離感が違っているので、不特定多数の人が集まる場所は控えています。生活に根差した場所であればあるほど、線引きが難しいです。
- 自分はマスクを「マナー」と捉えていて、熱中症の危険もあるため状況をみながらマスクをつけています。仕事上、マスクを外さないとできないこともあるため、お互い、仕事が終わったらつけるような状況。確かに、東京の感染者が増えているとはいえ、夜の街関連の方だったり、感染者への給付金が出ることで検査数が増えたりしているので、実際はどうなのかな?と思っています。
- 基本的には自宅で過ごしていますが、アルバイトは感染して周囲に迷惑をかけるのが怖くて、まだ再開していません。
<この状況だからこそ出来た!ことは?ありますか?>
- 日本に留学してきた人のためのオンラインイベントをしました。この時期だからこそだなと感じています。
- このような状況の時は、「行政がどう動いているのか」に興味を持つチャンスだと思っています。報道から疑問に思った「なぜ、8割自粛なのか?」などを突き詰めて調べたことで学んだことは大きかったです。
→「コロナをキッカケに行政の動きに興味を持ち始めた方は?」という問いに全員が挙手しました。
>どのような視点で行政の動きに興味をもちましたか?
- 自治体の対応がさまざまで、対応によってその自治体の評価が変わりました。
- 都内の情報は日々溢れているが、地方の状況は「取りに行かないと」入ってこないと感じました。
<主に、何から情報を取っていますか?>
- ネットニュース・SNS (半数以上)
- テレビ (少数)
- 山形県のTwitterやLINE登録。
- 重大な情報は口コミで入ってくるので、それを調べます。
- テレビの情報は単一的な情報が多いと感じていて、海外の情報を見ると国内の情報と逆のものが溢れていたりするので、色んな国の情報を見て、自分はどれを選択するかを決めています。
- 情報を鵜呑みにするのではなく、データの母数を確認したり裏付けを確認したりする必要があると思います。
- ネガティブなニュースだけを見ていると暗い気持ちになるので、「今、本当に必要な情報なのか」を見極めるようにしています。
<これから、どう過ごしていきたいですか?>
- これから外出のリスクも増えてくると思うので、自分の中に「ある」ものを活かしてオンラインでできることを考えていきたいです。
- オンラインが増えて「Zoom疲れ」ということを聞いて、なぜ、疲れるのかを考えました。表情とジェスチャーだけで伝えるのが難しくて、コミュニケーションに疲れるのかなと思っていて、今後、色んな所から参加できる利点と、相手の感情が読みにくいというデメリットを踏まえて活用していきたいと思っています。
- コロナとうまく関わりながら店舗経営をしていきたいです。補助金も出ているので、そういうものを活用しながら第2波に備えていきたいです。
- 身近で破局した人達もいて、会わない時間が増えた分、今までの関係性が出てくるのかな、なんて感じています。自分としては、資格試験と就職の状況調査のために動いていきたいです。自動車免許を取るためのお金を捻出するのが難しかったので、給付金などを利用して自分の未来のために免許の取得を考えています。
- オンラインでいろいろなイベントに参加したりして自己投資していきたいです。妥協していては幸せになれないと思っているので、「自分のやりたいことに素直になろう」という気持ちで自分の道を歩いていきたいです。
- 今は自己投資の時期でもあると同時に、地域活性化と経済成長をどう達成していくのかを考えていきたいと思っています。
- オンライン会議の普及で、これまでに出会うことがなかった人との出会いが多く得られたことを、今後にも活かしていきたいです。また、今回のような機会を通して故郷の状況に触れて、懐かしさとコロナの影響を感じることができました。首都圏と地方の繋がりを考え直して、Uターンだけではなく、首都圏にいながらにして地元を支援できるようなことを考えていきたいです。
- 情報が錯綜し、何が正しいのかもわからない中で大切なのは、柔軟さだと感じています。制限された中で、どうやったら出来るのかを、仲間と一緒に考えていきたいです。
- コロナをきっかけに「どう生きるか」を考える人が増えていくような気がするので、これからも丁寧に仕事をしていきたいです。都会に来たばかりで、山形の方とこんな風に繋がれるとは思ってもみなかったので、これをキッカケにして、より人との関係を大事にしていきたいと思っています。
約1時間半のオンラインサロンでしたが、今回もあっという間のひと時でした。
山形県出身で首都圏在住の方と地元山形県民の、社会人と学生さんが、同じ場で語り合う時間は、とても刺激的で気づきの多い時間になったような気がします。
「実際に会うことはできなくても、こんな風にして新たな出会いと学びができるんだ!」と改めて実感しました。
ご参加くださったみなさま、本当にありがとうございました!!