こんにちは!コンシェルジュ事務局のミッチです。

最近はカードゲームにボードゲームと、対面で遊ぶゲームが何かと話題。
そして「カードを自作しちゃう」という話もちらほら聞くようになりました。
そんな中、「山形の大学生が供養のカードを作った」というニュースを見るようになり、制作した方とお会いしたことがきっかけで、「みんなで遊んでみよう!」と体験会をおこないました。

★ロス・供養コミュニケーションカード「ぴりか」

ロス・供養コミュニケーションカード「ぴりか」を発案・制作したのは、菊池みなとさん(東北芸術工科大学4年)。菊池さんに若者コンシェルジュ事務局にお越しいただき、まずは簡単な説明をしてもらいました。

 菊池さんは、ご自身が高校生の時に母親に先立たれました。
「生前にもっと何かできたのではないか」という想いを心の中に持ち続けていたことから、大学の研究テーマを「供養」と決めたのだそうです。
研究を進めていくうちに、死による喪失感とモノを失う喪失感(ロス)の共通点に気付き、悲しみにピリオドを打つ手段にもなる供養ロスについて話し合う場としてカードゲームにたどり着いたそう。
山形市の墓石・石材店である株式会社ナイガイの協力を得ることができ、2019年11月14日に「ぴりか」の発売を開始しました。

 

★実際にやってみよう

「ぴりか」のカードは、全部で54枚(うち空白2枚)。
イメージキャラクターの「ぴりかちゃん」が可愛くて、あたたかい感じのカードです。
ゲームのルールはとっても簡単!まずメンバーのうちの1人が自分の”供養させたい想い”を話し、他のメンバーが配布されたカード3枚を使って”供養の方法を考えて伝える”のです。手元のカードは、場にあるカードと交換してもOK。

 「供養」のカードゲーム、というと「場の空気が重くなるのかな」という不安もありましたが、いやいやそんなことはない!
”供養させたい想い”がどんなものでも、配られたカードで無理やり供養の方法を考えるので、笑ってしまったり、「ほ~、そうつなげたか!」と感心したり。
終始、和やかな雰囲気で楽しくゲームをすることができました。

★遊んでみてわかった「ぴりか」のすごさ

普段、心の中にある消化できない想いを人に話すということは、なかなかありません。
でも実は「話す」ことによる癒しの効果は大きくて、”ただ聴いてもらう”だけで心がスッキリする作用があることは、カウンセリングの手法としても有名です「ぴりか」は、まさに「話す」ことでの効果が、楽しみながら得られるスグレモノだな~と感じました!

そしてもうひとつ。
悩みの内容によっては、誰にも解決策を見つけられないものや、下手なアドバイスは蛇足になる場合もあります。何と返したらよいか迷う時もありますよね。
そんな時、「ぴりかちゃんの言う通り」のようなカード任せの返事ができるというのも、和やかで楽しい雰囲気を保つ上で有効だということがわかりました。

 誰しも、心の中に少なからず不安や悩み、悲しみがあるもの。
ロスに悩む人だけでなく、仲間やお友達と「ぴりか」をすることで、もっと仲良くなれるんじゃないかな、と思いました。
事務局のK氏の感想は、「すごく楽しかったので、またやりたい!」でした(^ ^)。

 今度いつにする?(笑)

★ロス・供養コミュニケーションカード「ぴりか」 1箱1650円(税込)
菊池みなとさんへのお問い合わせはウェブサイトからお願いします。
https://haka-life.wixsite.com/pirika