「高畠町若者まちづくり団体 おれまか」は、高畠町を拠点に、置賜地域で活動するイベント団体です。音楽・コスプレなどのサブカルイベントを中心に開催し、若者が集まれる場所を作っています。

 

【高畠町若者まちづくり団体 おれまか】

2009年 高畠町が国からの補助金を得て若者有志を集め、「おれたちにまかせろ未来宣言実行委員会」を発足。音楽イベントや、高畠町のキャラクター作成などの活動を行いました。

2012年 団体名を「おれまか」と改め、「青年会議所」等の他団体に属さない地域の若者たちが中心となり、「若者によるまちづくり」をコンセプトに活動を開始。地域のお祭りへの参加や、音楽・コスプレイベントの企画運営などを通して、高畠町を盛り上げています。

 

ゲームや漫画が好きな、一般的に「オタク」と呼ばれる若者が主体となって活動する「おれまか」は、同じ趣味の仲間で集まる楽しい場であり、高畠町を若者の力で盛り上げる活動をする団体でもあります。

発足から毎年コスプレイベント「レイヤーカレッジまほろば」を開催し、2013年にはニコニコ動画の主催する「ニコニコ町会議in山形県高畠町」に関わり、協力団体として町役場との橋渡しを。終了後もその熱が冷めず、2015年に主催イベント「ミコミコちょうちん会議2015」を開催するなど、活動の幅を広げてきました。

のちに「ミコミコちょうちん祭(さい)」と名称を改め、2019年まで続けましたが、新型コロナウイルスの影響を受けてイベントはストップ。オンラインでの集まりや配信に切り替え、メンバー同士や地域とのつながりを持ち続けています。

ミコミコちょうちん祭(さい)2019ステージ 歌ってみた・踊ってみた
ミコミコちょうちん祭(さい)2019痛車展示

 

そんな中、35日(日)に開催されたリアルイベント、「第8回オフまか~ボドゲ会~」にお邪魔して、代表とメンバーさんに「おれまか」の魅力についてインタビューしました!

 

気軽に集まれる場所に

「オフまか」の会場である高畠町総合交流プラザの一室に足を運んでみると、奥に並ぶモニターが。そして机の上にはお菓子とボードゲーム。


ー「オフまか」はどんな集まりですか?

 代表 我妻 里奈さん

「メンバーや参加者と一緒に、集まってゲームができるところがあるといいなっていう想いで始めた、いわゆるオフ会です。できるだけ、こういうことをやってみたい、という声があれば、無理とは言わずに、実現するにはどうすればいいかを考えるようにしているのですが、『オフまか』も私がしたいと言って始めました。最近はメンバーがボードゲームにはまったので、その色が強いです」

 

ー ゲームや漫画が好きなメンバーが多い「おれまか」さん。同じ趣味を持つからこその一体感がありますね。

 「年代もばらばらで20代前半から30代後半までいて、普通ならジェネレーションギャップがあるところ、みんなオタクなので共通の話題があるんです。周りの人が知らない漫画でも、ここに来れば誰かは知ってますし、夜にオンラインゲームをする事もあります。コロナ禍の前は、定例の会議の後にみんなでラーメンを食べたり、ゲームセンターに行ったりもしました」

 

ー学生の頃を思い出します。

「そうですね(笑)。社会人になるとなかなか出会えない、楽しい仲間です」

 

「楽しい」が一番

ー我妻さんは19歳から「おれまか」の活動に加わり、前代表から引き継いで、今の「おれまか」を率いています。入ったきっかけは何ですか?

 「もともと友達が参加していて、高畠町の夏祭り(青竹ちょうちんまつり)のお手伝いに呼ばれたのが入ったきっかけです。実は以前コスプレをしていて、山形ってビックウィングでしかそういうイベントが無いので、置賜でもしてみたいと思って一緒に活動を始めました」

 

ー仕事やプライベートもあると思いますが、続けていけるのはどうしてなのでしょう?

「続けられるのは、やっぱり楽しいから。あとは、世代間交流ができるっていうのも魅力です。メンバーの年代が広いので、なかなか普通に生活していたら関われない年代の人とも知り合えます。高畠町出身者も多いので、町内に知り合いが増えるのもいいです。同じ趣味があっても、機会がないと知り合えないんですよね」

 

民謡パレード2019花笠にコスプレで参加

 

オンラインへの切り替えとこれから

ー新型コロナウイルスで、様々なイベントが中止になりました。やはり、影響は受けましたか?

「『ミコミコちょうちん祭』も休止したり縮小したりしました。コスプレや痛車のイベントの場合、大阪や東京といった遠方からも参加者が来ます。その分需要があるという手ごたえもありますけど、難しいですよね。
 そこで始めたのが『オンまか』と『ツイキャス』でのライブ配信でした。『オンまか』はこれまで2回開催して、参加者でゲームをしました。ゲームだと、自宅からのほうが良かったりもしますしね。『ツイキャス』は隔週の金曜日21時から、今も続けています」

 

 ー楽しそうです。リアルイベントはどうですか?

「最近は南陽や米沢を拠点にする団体さんからイベントの開催について相談を受けたり、私たちが手伝いに行ったりということもありました。今年(2023年)は新型コロナウイルスによる制限も緩和もされますし、自分たちでもしようといろいろ計画中です。イベント運営のリハビリをしないと(笑)」

2023年2月 雪玉ストラックアウトを開催

 

ーこれからも様々な活動をされていくと思いますが、代表としての想いを教えてください。

『若者によるまちづくり』をコンセプトに、地元高畠町に根ざしてやっていきたいです。高畠町出身のメンバーが多いですが、今全員が地元にいるわけではなく、他県にいるメンバーもいます。そういうメンバーも、青竹ちょうちんまつりには帰ってきて、一緒に町を盛り上げてくれます。お互い無理なく繋がっていられて、普段の生活の息抜きになるような団体でありたいですね」

 

 

第8回オフまかの様子

 

みなさん終始笑顔で、とても楽しそうでした。
活動のみならず、プライベートで遊ぶことも多く、出逢いのきっかけになることもあるそう。
同じ趣味の仲間だからこそ、ありのままの自分でいられるのかもしれません。

当日一緒にお話しをしてくれた二人のメンバーにも、参加していての感想を伺いました。

 

会計担当 後藤 栞さん(写真 手前右側)

「『おれまか』の活動は、みんなそれぞれプライベートがあるので、そっちを優先して、来れる時に参加するスタイルなのがいいです。プライベート>家族>体調>おれまか、みたいな。

そしてなにより、楽しいから続けられます。おれまかの主催イベントだけでなく、高畠町のいろいろなお祭りの手伝いに行くんですけど、スタッフとして行くからこそ体験できる大変さとやりがいが楽しいです。いろんなことを経験させてもらってます

 

広報担当 遠藤 颯さん(写真 手前左側)

「僕は高校生の時、廃校になった旧高畠第4中学校の校舎でコスプレイベント(2016年開催のレイヤーカレッジまほろば7)をしていたのに興味を持って、TwitterのDMで問い合わせたのがきっかけで参加するようになりました。オタク友達で集まれる場所ってあんまりないですし、イベントも楽しいです

 

我妻さん、後藤さん、遠藤さん、ありがとうございました!

 

最後に、我妻さんから切実な声が。

 

「メンバー募集中です!」

 

 一緒に高畠を盛り上げつつ、楽しく遊んでくれる人(なんなら遊びに来てくれるだけでもOK)を募集中です。

特に男性メンバーが全体の2割ほどだそうで、「男手が欲しい!」とのこと。

ボードゲームに興味がある人や、地域のお祭りに出てみたい人、オタク仲間が欲しい人など、まずは遊びに行ってみませんか?

 

試しに「私でもいいですか?」と山形市在住の筆者が問うと「もちろん!」と言ってくれました。どこに住んでいても、意欲があればウェルカムです。

 

気になった方は下記のリンクから!

 

★ツイキャス:隔週金曜日夜9時から

★オフまか:3月、6月、9月、12月の第1日曜日に開催
      ※高畠町のイベント等により日程変更の可能性あり。
       詳しくはTwitterでお知らせします。

★その他イベントについては続報をお待ちください……!