「今の米沢の子どもたちが、20年後もここ米沢で、毎日を楽しく過ごしていて欲しい」
をコンセプトに、始まったのが米沢の『わっさまるしぇ』です。
ナセBA前、ポポロ跡地、西條天満公園を会場とし、11月12日に第7回目の開催を迎えました。
運営するのは地元の方々。多くがお子さんを持つ親で、だからこそ「子どもたち」への心遣いがたくさんあります。

 

今回は、「わっさまるしぇ」を運営する相田克平(ご本人曰く、取り締まられ役)さんと遠藤寛子(取締役)さんにお話を伺いました。

 

単刀直入に「わっさ」って何ですか?と聞くと、逆に「知らないですか?」と返され(笑)。
置賜地方の方言で「いたずらする」という意味だそう。
子ども心をにじませた可愛らしい語感が、にぎわいや動的なイメージを感じる素敵な名前ですね!

 

きっかけは、「子育てと町育てを一緒にできないか」という想い。

「米沢を元気にするなら、まず自分達が楽しんでいる姿を見せなきゃと」

主催の相田さん(左)、子ども社長の植松さん(中央)、遠藤さん(右)

 

大人も運営や出店として楽しみながら、けれどやはり子どもたちにも何かして欲しい。

「わっさまるしぇ」では、子どもだけで出店しているブース、その名も「子どもショップ」があります
こちらは射的やオリジナル缶バッジの販売を、数人の小学生スタッフと保護者で経営しています。

社長は植松こずみさん(小学3年生)
子どもたちは自分達だけで出店できるというのがとても楽しく、折り紙やくじ、今回の射的など自分たちでアイデアを出してイベントの度に出店を重ねてきました。
なんと、売上の中から出店料もきちんと出しているそうですよ!

 

相田さん
「世の中のしくみも勉強しながら、実際にお客さんの対応をするというのもとてもいい経験になると思っています」

子どもショップに並ぶラーメンやイラストの手作り缶バッジ

 

普段から、植松社長が事業計画をノートに書いて(!)「この次はこういうことがやりたい」ということを「見える化」してくれているそうで、将来がとても楽しみな小学生の「社長」ですね。

インタビュー中も、ショップでの子どもたちの呼び込みの声が元気に響いていました!

 

 

 

ここからは出店者さんを少しだけご紹介します。

 

  日乃本帆布

 

おしゃれなバッグの店を発見!日乃本帆布さんです。

商品だけでなくスタッフさんたちも皆さんおしゃれ♪

 

こちらは昭和60年に創業、米沢市に本社があり首都圏や宮城県松島にも店舗があります。

 

元々は帆船の帆に使われていた生地をバッグや帽子、シャツ等に製品化。

普段使いはもちろん、仕事や旅行にも使えるそうで細部までこだわりが感じられる、素敵なものばかり。

 厚手の特殊生地のため、工場のミシンも特別なものを使っているとのこと。

耐久性と防水性に優れていて、最初は硬くごわごわな生地が、長く使っているうちに何とも味のある色みや手触りになってきて、最後には土に還るそうでエコな商品でもありますね!

 

 

Jerry’s popcorn

美味しそうなポップコーンに引き寄せられました。

定番のものから、メープル、キャラメル、抹茶、梅かつお等珍しい味もたくさんあって迷います……

Jerrys popcornさんは楽天市場で人気ナンバーワンのポップコーン店だそうで、出店していたのは20代から60代の障がいのある方々の就労支援を行っている、NPO法人置賜ひまわり会さん。

ポップコーンの製造販売の他、お弁当などを工場に出張販売したりしているそうですよ!

 

 

山形大学写真サークル TAKE!

 

ポストカード販売や写真展をされていたのは山形大学写真サークルのTAKE!さん。

 

サークルのはじまりは「山形のいい所ってどこ?」という県外の人からの問い。

 それに答えられず……皆で一緒に山形の良いところを探すべく、撮影旅行などを通して自信をもって紹介できるように立ち上げたそうです。

山形大学だけでなく、東北公益文科大学など県内の大学生を含め、会員なんと180人!

県外出身の学生が多く、コロナ禍もあって

思い描いていた「大学生の青春」が全然できていない!という声にも応えたいという思いで活動しています。

私たち若者支援コンシェルジュの集合写真も撮って頂きましたよ~

 

  

 

YONEZAWAブランコプロジェクト

 

会場のひとつ、西條天満公園には木製のブランコがあり、子どもから大人まで楽しそうに乗っていました。

こちらは「街なかで乗れるブランコを造りたい」と東北芸術工科大学の学生さんが企画を持ち込み、山形大学の建築デザイン専攻の学生さんに設計、製作してもらいなんと2週間で完成させたとのこと。

 

ブランコでおにぎりをほおばるも良し、ぼーっとするもよし、誰かとおしゃべりをするも良し、幸せな時間を過ごせる場所に、このブランコがなればいいなとのお話でした。

 

いろんな世代の人たちの「あれやってみたい」「これやったら楽しそう」の思いがみえるような、わくわくするマルシェでした!

 

☆ ☆ ☆ そして、わっさまるしぇさんのFACEBOOKによりますと、こちらのブランコが今後市内のいろんな場所へお目見えするそうですよ!

「詳細はインスタか、こちらのアカウント(@_blanco0 )でご確認ください」

また、今年のわっさまるしぇは今回で最後になります。

来年の開催情報等は、こちらのサイトやFACEBOOK、インスタでご確認いただければと思います!

地元で活躍しているバンド「メロメ」さんに盛り上がる子供たち