米沢市に、英語をすらすらと話す若者がいました。高久巧成さんです。日本人とALTや国際交流員など外国人の新たな交流の場“Yonezawa International Meetup”を主催しています。

 

どのようにして交流の場を生み出したのか。

その背景を探ってきました。

 

目次

米沢でも国際交流の活動をしたい

「交流」以外の目的が必要

「ゆるゆる」に「あまり気負わず」

高久巧成/Takahisa Kosei
山形大学工学部4年。米沢に新しく来たALTの外国人と知り合ったのをきっかけに、国際交流の活動をしたいと考えるようになる。将来は米沢に「多言語を扱う英会話カフェ」を開くのが目標。


米沢でも国際交流の活動をしたい

ーYonezawa International Meetup とは何ですか?

米沢にいる外国人と日本人をつなげることを目的とした立食パーティー形式の国際交流会です。

大学4年になった今年(2022年)山形市の国際交流の活動に参加したのですが、それがすごくよくて。
米沢でも国際交流の活動をしたいなと思ったのがきっかけでした。

 

ー何がきっかけで国際交流を?

小学生から授業を通して馴染みのあった英語を、せっかくなら話せるようになりたいと考えていました。そこで選んだのが「国際交流」でした。国際交流は「英語を話す手段」でした。

 

しかし大学1年生の頃、留学生と話そうとチャレンジしたところ「何を言っているのか聞き取れなかった」んです。衝撃を受けました。
アジア系の訛りや、ネイティブが使うフランクな表現に触れてこなかったからだと、今思えば単純な理由でした。
衝撃を受けしばらく国際交流から離れていましたが、友達の誘いもあり2年生後期に再チャレンジしました。
今では留学生と二人で夕食に行けるくらいの英語力を身に着けることができました。

 

ー国際交流ではどんなことを?

大学で週2回ほど、留学生との会話交流をしていました。
緊張してしまい、最初は日本語と英語両方でしたが、慣れてくると英語のみでも会話ができるようになっていきました。

 

ー他にも何かしていましたか?

映画を「日本語字幕」「英語字幕」の2つで見る練習をしていました。聞こえてくる英語と字幕の「ギャップ」を埋める練習です。
段々とギャップの正体を掴めてきて、普段の会話にも応用できるようになっていきました。

今では仲良しのALTの先生(左)と高久さん(右)

 

ー国際交流で感じていた悩みは?

4年生になった今年、新しく米沢に来た外国籍の友人が「日本人と交流する機会がない」と僕に相談をくれました。

 

けれど、米沢市にはそういった交流の機会がほぼなかったんです。

 

僕は大学内で交流できたのですが、その友人の悩みを解決したいなと思い、活動を始めようと思いました。
「ないなら作っちゃおうぜ」くらいの軽いノリでした。笑

 

ー素敵です。やってみて、どうでした?

とても充実していました。
1回目は18名ほど集まり、米沢市はもちろん、長井市や東根市からも集まりました。

 

 

「交流」以外の目的を

ー今回の手ごたえはどうですか?

2回目の今回も15名ほどが参加してくれています。
ただ、今後続けていくには交流「以外」の目的が必要かな、と思っています。

ー「以外」ですか?

はい。
米沢市に「0 WASTE WALK」という企画があり、そんな場にしたいんです。

 

ー0 WASTE WALKとは?

ゴミ拾いをして終わったらコーヒーを飲み、交流や情報交換が気軽にできる企画です。

シンプルな設計なのに、充実感のある”場”なんです。

ー充実感がありそうですね。

ゴミ拾いのような別の目的があり、後ろに目的がある。そうすると気負わないので、集まりやすいんだろうなと思っています。

 

 

「ゆるゆる」に「あまり気負わず」

ー今後はどんな場所に?

「ゆるゆる」に「あまり気負わず」が理想的だなと思ってます。
尖った魅力を持ちながら、「いつでも出入りできる」場所にしたいですね。

 

ー次回の予定は?

3回目は「日本酒の飲み比べ」を企画しています。
日本酒という体験を通して他の交流会とは違う魅力を出してみたいと思っています。
日本人と外国人の接点が生まれる機会を「ゆるゆる」に「あまり気負わず」に、今後もつくっていきたいです!


明るい性格と優しい笑顔で取材に答えてくれた高久さん。

最後に「ーこの活動を生業にしたいか?」ときくと

 

米沢市に英会話カフェを開きたいと返答が。

 

今後の展望が楽しみですね。

 

今回取材に協力して頂いた

PONTE RUPACE さん(米沢市)

 


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