突如言われた県外出張や在宅勤務。

そんなとき、仕事や作業のための第3の場所があればな……と思うことはありませんか?

 

今回ご紹介するのはその悩みを解決する新施設、コワーキングスペース「スタートアップステーション・ジョージ山形」です。2021年11月、山形駅直結ビルの霞城セントラル(山形市)2階にオープンしました。

「コワーキングスペース」とは

 

コワーキングスペースとは、デスク・Wi-Fi・コピー機などのオフィス環境を共有する「作業スペース」のことです。2005年頃にアメリカ(サンフランシスコ)を中心に始まり、日本では2010年頃から広まりました。

出展 コワーキングスペースとは?メリットとシェアオフィスとの違いについて | ビジドラ~起業家の経営をサポート~

 

今では全国で1000カ所以上。山形県内でも少なくとも15の施設に加え2022年度新しく2カ所できるなど、新たな働き方に合わせた環境整備が進んでいます。

 

コワーキングスペースを使うメリットには、設備の共有による「経費の削減」「利便性」はもちろん、先述した利用者同士の「交流機能」があげられます。休憩時、イベント時、スタッフの紹介をきっかけに情報交換やスキルアップができるのは、カフェやシェアオフィスにはない独自の魅力です。

 

おかわりOKの飲み物、イベント交流、相談員による起業相談まで……?

新しいスタートのカギを握る場所ジョージ山形、実際に利用してみました!

 

 施設の利用方法

 

場所は山形駅直結ビル、霞城セントラル2F。

高校生の光まぶしいプリクラ機を横目に奥(西側)へ進むと、案内板と入口が見えました。

扉を開けると、スタッフさんがお出迎え。

スマートフォンアプリから受付(チェックイン)をして、入室です!
アプリはダウンロードと登録が必要です。初回は登録項目が多いですが、2回目以降はさくっと利用できるようです(^^)
※スマートフォンが無くても登録できます。

 

 

受付が済み、次は席を選びます。開放的な空間には5種類の席があり、自由に選べるフリーアドレス式になっています。

ステップ(左上)個室(右下)

 

今日は広々としたノマド(右上)に決めた!

高速Wi-Fiと充電用コンセントが完備されています。快適です。(コロナ対策のため席の間隔を開けた対応でした。)

 

ちょっと一息つきたいときは、バリスタのフリードリンクも。

しかもお代わりは自由!これはお得。種類は好きなものを選べます(^^♪

コピー機、シュレッターもありました。コピーは1枚10円(モノクロ)~。

※PDF変換、移動用USBメモリーが必要です!

 

個室は3部屋限定。1時間500円~、予約制で利用できます。「集中したい時、オンライン会議や、複数人での会議の利用」が多いようです。

余談ですが元音楽教室のこちらの部屋は完全防音。すごく、音に強いです。

 

そして、利用者の目に触れる壁にはずらりとイベント情報。起業者やフリーランス向けを中心にイベントが掲載されていました。

 

イベントのある日はこんなイメージ(写真白丸)です。利用者スペースが半分になりますが、代わりに最新のビジネス情報や仕事につながる新たな交流が手に入り、ちょっぴりお得感がありますね。

 

 

「イベントきっかけで(施設を)知ってくださる方もいます。特にフリーランスなど個人の方が同じ悩みを共有したり、新たな出会いが生まれる瞬間が、大変嬉しいです」

 

そう教えてくれたのは、スタートアップステーション・ジョージ山形を運営する山形県企業振興公社の中川さん(写真左)。施設について、中川さんにお話しを聞いてみました。

山形県企業振興公社 中川由美子 さん
公益財団法人山形県企業振興公社職員、山形市出身。県内の開業率向上等を目指し、計画策定やアイデアの具現化といった創業起業の支援業務を長年行う。相談は無料。同公社管理の県有施設、県産業創造支援センター(山形市松江)のセンター長を兼任する。山形県企業振興公社HP

 利用される方について

 

ーオープンから5か月。施設の利用状況はどうですか?

「お陰様で来場者が増え、一日10人位の方々がコンスタントにワークスペースとしてご利用いただいています。起業相談の方もこれまで(5か月で)50名にのぼります。テレビや新聞を見てこられた方が多くて、地元メディアの影響力を感じました」

 

ーどんな方々が主に利用されていますか?

ビジネス利用の方が中心ですが、学生など勉強しに来られている方もいます。内訳は近場の方と、県外出張の方とで半々くらい。思いがけないビジネスの出会いや若い方々の交流からは、しばしばエネルギーをもらっています。」

「起業・創業相談は県内の方なら何回でも、無料でお越しいただけるのですが、ジョージ山形ができてから相談件数が例年の3倍以上になりました。相談された内10名ほどは、この春の起業に向けて着々と準備が進んでますね。」

 

ーそんなにいるんですか!オープンして半年弱で10人の起業はすごいですね。作業利用者の中でもそういった起業や事業創出の動きは?

「ありそうですね。主に20代の方々で、アートや福祉、システム開発、プロジェクションマッピングなど、ここの交流をきっかけに生まれていく姿がちらほらと、、、」

 

 

ー起業に興味がある方、検討している方はどうすれば?

周りの環境を変えたいという気持ちがあれば(起業の)原動力になります。ーな気持でも、+な気持でもいいのでぜひその気持ちを話して頂きたいです。話していくと、あれ起業じゃなくてもできるかも?と気付けることもあるのですが、それでも構いません。」

「相談の際は事前にスキル・自信があるもの・好きなことがまとまっていると、より具体的な提案がしやすいです。」

 

 

ジョージ山形の開設で、創業相談件数が飛躍的に増えたそう。全国的にも開業率の低い山形県の課題が解決される様子が、待ち遠しいですね!

中川さん、ありがとうございました!

 

 さいごに

 

作業に、交流に、起業相談ができるスタートアップステーション・ジョージ山形。利用者の多くを占める若い人を中心に、これからの山形を盛り上げる人がどんどん生まれていきそうです。

コワーキングスペースとしては破格な1日500円!

山形駅周辺での利用に、一度訪れてみてはいかがでしょうか?

 

料金

一日 500円(学生250円) 飲み物付き

月会員 3000円(学生1500円) 飲み物付き

営業時間 10:00 ~ 20:00 (土日 ~ 18:00)
定休日 祝日
起業相談予約 電話 もしくは公式アプリ「fixU」予約ページより
問合せ 023-666-6100
※詳しい利用料金等は以下のサイト、最新情報はSNSをご確認ください。