柏倉元太さんは、現在、青山学院大学4年生。コロナ禍でオンライン授業がメインになったことをきっかけに、住んでいた東京のアパートを解約し、昨年8月に実家の山形県東村山郡中山町に帰ってきました。
そして、今年1月に、Webマーケティングをおこなう「オークス」をたちあげ、フリーランスとして独立。
今回は、柏倉さんにその経緯をお伺いしました!
高校時代は陸上部、大学からはバトミントンという、元体育会系の柏倉さん。
その反面、父親が組織の経営をしていたこともあり、自然と起業への抵抗はなくなっていたそうです。大学は経済学部に入学し、経済の基礎を学び、「需要と供給」の仕組みに興味を持つようになりました。
Webマーケティングを始める元々のきっかけも、父親がブログをしていていてインターネットでの情報発信が身近だったから。好きなコーヒー豆の知りたいことがわかるウェブサイトが見当たらなかったので、「コーヒー豆研究所」というメディアサイトを開設し、いろいろなコーヒー豆の特徴やレビューを掲載しました。この時から「少しでも皆さんの役に立つサイトにしたいな」という思いがあったそうです。
その後、大学の友人にWebライティングのインターンを紹介されると、柏倉さんはインターンを通して専門的な技術を習得することができるようになりました。
「ITの知識がほとんどない状態でインターンを始めたんですが、それでもできることから作業させてもらって、少しずつライティングの手法やIT技術を学ぶことができました。」
しかし、その矢先に新型コロナ感染症が拡大し、インターンは解散することに…。
大学の授業もリモートになり、「アパートの家賃も意味がないな」と実家の中山町に帰ることを決めたそうです。
中山町の実家に帰ってからも、「コーヒー豆研究所」の運営や、東京在住時の人脈からWebの仕事を依頼されていた柏倉さん。収入が徐々に上がってきたところで、自然と起業を考えるようになったそうです。
「フリーランスとしての起業は、今までやってきたことにブースト(勢い)をつけたかった、という気持ちが大きかったですね。それに、Web事業はパソコンとネットワーク環境があれば良いので、初期費用もかからないしデメリットがないと思ったんです」
柏倉さんは、届出や税金面の手続きを調べてこなし、個人事業主として「オークス」をスタート。経理に関してなどの細かい部分は、経営経験者である父親に助けられているそうです。
柏倉さんの起業人生は始まったばかり。
これからどんなふうに進んでいきたいかをお聞きしました。
「『コーヒー豆研究所』では、引き続き実際に感じた生の情報(1次情報)を大切にしながら発信しつつ、みんなに役立つサービス提供やプロダクトをしていきたいですね。コーヒーに関係する商品を開発するのもおもしろいなと思っています。
何で自分が生きているかと考えた時に、出てきた答えは『他者貢献』だったんです。誰かに貢献して役に立ちたいと。それをするには県外に拠点を移さなきゃいけないかもしれないし、大企業に所属しないといけないかもしれない。
だから、自分の将来を今決めるのも安直だと思うんです。10年後はわからない。起業したと言っても、将来はどこかに就職するかもしれない。それは、その時に決めればよいかなと思っています。」
「『まずはやってみる』が一番大事だと思います。起業は難しいと思うかもしれませんが、実は誰でもできるから、まずはやってみる。そうすると、そこから見える景色があります。行動しまくりましょう(笑)。」
***************************
ずっとWebの仕事をしていると体がなまるから…と、ジョギングしながらコンビニにコーヒーを買いに行くという柏倉さん。
「セブンイレブンのコーヒーは美味いです!」
という、ありがたいアドバイスもいただいて、取材を終えました。
これからのご活躍、応援しています!
★コーヒー豆研究所
★オークス